どうもスベリスト夏目です。
前回学校である当たり前のことを廃止した麹町中学校のことについて書きました。
私自身学校の現場だけでなく、会社員も経験しました。
その中で学校で行われていることが悪い意味で繋がっていることが結構あることに気づきました。
そのことについて今回は書こうと思います。
目次
1.遅刻にはうるさいが定時仕事を終わらせるつもりのない会社
多くの会社は遅刻することに対して非常に厳しいです。
寝坊など本人の過失によるものならともかく、公共交通機関のトラブルによる遅刻でも怒られたりします。
しかし、終わる時間に関してはものすごくルーズです。
定時に毎日帰っている会社はほとんどないのではないでしょうか?
これを学校生活に当てはめて見ましょう。
学校で生活していた時も遅刻については厳しく言われていたと思います。
また、授業の時はチャイム前に準備して座っていることが当たり前だったのにもかかわらず、先生は授業が伸びてしまうのが当たり前のようにありました。
もうお気づきでしょうか?
定時前に出社して残業をして帰るというシステムは、学校教育の中で教えていたということ。
それがもはや当たり前のレベルにまで染み込まれています。
他にもこれに関連することで宿題があります。
宿題の目的として学習習慣の定着や学力の向上があげられますが、実はこれも残業に関係しています。
授業の中でわからなかったことを家でやる。
できなかったことを家で持ち帰ってやる。
いわゆる持ち帰り残業を宿題をすることで促進しているのではないでしょうか?
授業の中で本来学習内容が完結しなければならないところを完結できないがために宿題を出すのは、これも残業をすることが社会では当たり前にあることを容認する制度ではないでしょうか?
学校教育を受け続けた結果、始まりの時間に厳しく終わりの時間には甘い今の日本の労働環境が成り立っているのではないでしょうか?
2.集団行動によるみんなと同じ意見でないといけない風潮
学校という現場では全員が同じような行動をすることを望みます。
同じ教科書を使い、同じ宿題をやり、同じ服を着て登校するなど同じことをする文化が醸成されています。
もちろんこれは労働社会において悪いことばかりではありません。
皆が言われたこと同じような品質のレベルで同じ商品を同じ労働時間で生産するという面においては非常に優れていると思っています。
しかし、現代社会では同じものを作るということに関しては機械やAIの方が優れています。
人間は休まなければなりませんが、機械は年中休まずに働き続けることができます。
また、不平不満も言いません。
ということは言われたことをただやるだけでは人間は機械には勝てなくなってきています。
それでも学校では皆が同じことをすることを望みます。
新しいことをやろうとすると反対の意見が多いです。
私も現場で働いているときに生徒が出した意見に対して反対しているところを見たことがあります。
これは会社においても言えるのではないでしょうか?
若くてやる気のある社員が出した意見に対して反対する上司も多いかと思います。
そしてその内に意見を出すことなくなり、同じような意見であることが当たり前になってきます。
人間は生まれ育った環境や時代などによって生き方や考え方が違うのは当たり前のことです。
むしろ違いがなければロボットかクローン人間になってしまいます。
人と意見が違うことが当たり前であるということを受け入れることが大事なのではないでしょうか?
3.指示待ち族の養成
学校という現場では基本的に勝手な行動は許されません。
授業中にトイレに行く、集会で体育館から出るといったことは先生の指示があってからでないと動けません。
それが義務教育課程9年間で嫌というほどしみこみます。
そうすると、気が付くとどうなっているのか?
いわゆる「指示待ち族」が生まれてきます。
よく最近の若者は指示されないと動かないと言われることもありますが、その原因は学校教育です。
学校教育で先生の指示をしっかり聞く子とされてきたので、この子たちは学校教育の中では優秀な子どもだったのです。
指示をよく聞いて作業をすることができるので、高度経済成長期の日本の労働社会を支える人材としてはものすごく優秀な存在でありました。
しかし、現在は先が見えない時代です。
指示されたことをこなすだけでは生きていけません。
自分の頭で考えていかなければなりません
自分の人生を切り開いていくのは自分自身であることが大切なのではないでしょうか?
4.まとめ
- 残業は学校の授業の開始と終わりや宿題が関係している
- 集団行動は皆が同じ行動をして働かせるのに役立つ
- 指示待ち族の原因は学校教育であった
私は何も日本の教育すべてが悪いとは思っていません。
身体測定や給食などで並んで待つことで待つことの重要性を学んでもらったり、
1つの部屋に集まって40人の子どもが一定の水準で学ぶことができたりと優れているところは数多くあるかと思います。
いい面は残して、悪い面は改善していくとより良い教育ができるのかなと思います。
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