どうも夏目です。
前回から引き続いて揚輝荘のことについて書きたいと思います。
揚輝荘をつくった伊藤祐民については前回の記事から
今回は揚輝荘の建物について紹介したいと思います。
聴松閣
今回私が訪れたのが、揚輝荘の中の聴松閣という建物です。
外見が赤色の壁でありながら、レンガ部分もあり、日本的な屋根といろいろなものがおり混ざった感じの建物になっています。
では建物の中を紹介したいと思います。
床の作りについて
聴松閣は床の作りが全ての部屋で違っています。
こちらはプラスチックタイルの床。一枚一枚が分厚くなっています。
こちらはチェックのような感じになっています。
こちらの床はラーメンの器に書いてある柄のような床になっています。
この部屋の天井には、
なんと
鳳凰があります!
つまり、中華をイメージした部屋になっています。
こちらはトイレの床です。
つくられた当初から全く変わってないそうです!
床が畳の部屋もあります。茶室としても使われたり、来賓客の着替えの部屋として使われたりしました。
暖房設備について
聴松閣はいたるところに暖房設備が整っています。
こちらの写真はぱっと見だとわかりませんが、実は床暖房が通っています。手前の銀色のところの下に配線が通っています。
こちらの写真は暖炉です。
聴松閣の建物の中には暖炉がある部屋が多いです。
天井について
洋風な部屋や作りが多い中、天井は和風な作り方が多いです。
これは日本風の作りです。
作り名はちょっと忘れましたm(__)m
こちらは竹を使った天井です。
きれいな編み込みみたいになっています。
天井と関連して、照明もそれぞれの部屋によって違います。
こちらは中華をイメージした部屋の照明です。
ラーメンどんぶりの感じに似てます。
こちらはランプです。落ち着いた光です。
その他のつくり
聴松閣は来賓向けの階段です。
非常に大きく開けています。
こちらは使用人の階段です。
このように来賓と使用人で導線を分けて作っております。
階段には手斧(ちょうな)彫りという特殊な加工が施されています。手斧とはかんなが出てくる前に木を削る道具のことです。
階段の穴が開いているところは、手斧で削ったものです。これは、現代の職人さんでも再現することが難しいそうです。
こちらはインドにあるアジャンター石窟壁画を模倣して描かれたものです。
伊藤祐民がインドに行った際に感動して、自分の別荘に作らせたそうです。
和洋中インド折衷という結構むちゃくちゃな感じがしますが、なぜか妙にしっくりきます。
最後に暖炉に隠れていたものを紹介します。
これは暖炉に埋め込まれていたものです。西寺というお寺の瓦が使われています。
こちらは何かわかりますか?
これは豊臣家の家紋だそうです。豊臣家の建物の何かに使われていたみたいです。
まとめ
今回行った揚輝荘は意外とかなりすごい建物であると感じました。
伝統的な技や、多様な文化を取り入れた内装、貴重な骨董品をふんだんに使った暖炉など見て楽しめるものが非常に多かったです。
来ている人も少なかったので落ち着いて見れるのでデートとかにもいいかもしれません。
揚輝荘への行き方や詳しい情はこちら↓
ぜひ一度行ってみてください!