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スベリスト夏目の歴史からものごとを考えるブログ

現役放課後等デイサービスが伝える発達障害の支援方法や歴史学観点から見た教育や子育て方法について

学校の宿題ってなんであるのか?日々いやいや宿題をやっている子どもたちを見て気づいたこと

どうもスベリスト夏目です!


最近仕事で子どもを見ていて思うことがあります。


何でみんな嫌々宿題をしているのだろうか?

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子どもの頃に宿題をもらって勉強をしていた人がほとんどであると思います。



成長するにつれてその数も増えていってしんどかったと思います。
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夏休みに入り、よくわからない夏休みの宿題が出されて親御さんや子どもに関係する施設の人は結構大変です。



宿題にはメリットもありますが、デメリットもあります。


それぞれ書いていきたいと思います。

1.宿題のメリット


①復習をすることができる

宿題の目的としてあげられるのが、



授業の内容を復習することができるということです。



その日授業した内容も1日経つと約70%も忘れてしまいます。


エビングハウスの忘却曲線という理論で証明されています。


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なので早め早めに復習しておくことで忘れずに、学習内容の定着を図ることができます。



②学習習慣の定着

子どもは家に帰ると遊びに行ってしまい、勉強はほとんどしません。


私も野球をしたり、サッカーをしたり、ゲームをしたりして放課後を過ごしていました。
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それらは何時間もしていて、気が付くと日が暮れて夕食の時間になっていました。


好きなことなので何時間やっても苦ではありませんでした。


その反面嫌なことは5分でも嫌です。


なので、勉強が嫌いな子どもは基本的に宿題がなければ勉強はしません。


宿題を定期的に出すことで、学習習慣の定着を図ることにつながります。


1日5分でも365日積み重ねると1825分で30時間になります。


小さな積み重ねをするだけでも効果があるのでやらないよりもましというのはこのことでしょう。

2,デメリット

①自分のできないところが分からなくなる

宿題は学校でやったことの予習や復習のためにやることが多いです。


宿題の内容については授業の内容を一通りとりあえずやるというものが多いです。

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その内容だとどこで授業中につまづいたのか分からなくなります。


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そして宿題の答えを丸写しする子もいるので、間違えたところを教員も分からなくなります。



また低学年であれば親が手伝って、宿題をきれいに提出するのでその子本来の能力が分からなくなります。



宿題がきれいにできていると評価が高くなるので、


その結果、自分の能力を客観的に分析する能力は育ちにくくなるのかなと思います。
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②モチベーションが下がる

宿題のレベルはクラス全体のレベルでいうと、中間レベルに合わせて作られるます。



そのため、頭のいい子にとっては簡単すぎてなんでこんなわかっていることやらなければならないんだと思い、

できない子にとっては宿題という大きな苦痛となります。




できる子は10分ぐらいで終わりますが、できない子は2時間ぐらいかかる子もいます。

特に自分が普段関わっている発達障がいの子どもは時間がかかります。




夜10、11時まで子どもと宿題をやったなんてよく聞きます。



保護者の負担も実はものすごくかかっています。



果たしてそこまでして宿題は出すべきなのでしょうか?

③与えられたことしかできず、自分でやりたいことが決められなくなる

宿題というのは与えられた課題をやるという行為です。


小学校、中学校、高校と宿題は出され続けます。


そして勉強をしていく中で自分の学力を知り、それに応じた進路先を学校の先生は提示します。


ところが、あるとき宿題がガクッとなくなる時期があります。


それが、大学生になったときです。
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大学の講義は自分で決めなかればなりません。



講義の課題も出ますが、結構曖昧な課題が多く、高校までのここをやってきてというようなやりかたではなく、


自分で調べてまとめてきてというようなやり方が多いです。(経験談より)


卒業論文などはまさしく自分で決めなければならないことの代表です。
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ほとんどの学生が卒業論文で苦労します。



本来なら自分の好きなテーマをきめてやればいいだけのことであるはずなのに。



また就活も自分で働き先を決めなければなりません。
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就職先の紹介は大学がしてくれますが、結局決めるのは自分次第です。


その時にやりたいことがわからなくてとりあえず会社の名前で選んでしまうことがあります。


しかし本当にやりたいことかわからずに選んでしまい、ミスマッチが発生し、約3割の人が大卒3年以内に辞めてしまいます。


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ちなみに高卒は4割辞めています。



与えられた課題をやり続けてしまうと、結果としてはやりたいことが何かすらわからなくなってしまいます。



3.宿題についての提案

①レベル別に選択制にして個人の能力に合ったものを行う

学校の1クラスあたりの人数は約30人います。全員がすべての教科同じレベルとは限りません。

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それぞれのレベルに応じた学習がそれぞれのモチベーションにつながるのではないでしょうか?


私自身小学生の頃算数の選択の授業があり、その時間は自分のレベルに応じたプリントを選んで学習をしていました。


もちろん最初は自分でどうやって選んでいいのかわかりないので、先生が補佐について選ぶとよいでしょう。



そこから子ども自身で選択できるようにするといいのではないでしょうか?

②宿題の課題を自由にやらせて、それについて評価をしない

小学校の夏休みの宿題で一番大変なのが


自由研究です。
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他の宿題は出された教材やプリントをやればいいので親も手伝いやすいですが、



自由研究は自由であるがゆえに何をしたらいいのかわからない!



かといって何かを変わったことを調べすぎて怒られたらどうしよう、そんな経験はありませんか?



自由研究であるのに実は自由じゃないこともあります。



宿題もやりたいことや好きなことを調べてやれるような課題であったら、



子どももやりたいことができるのでモチベーションが上がると思います。




それに対して教師は評価をすると、子どもは教師の顔色を伺ったことをすると思うので、



評価はしない方がいいと思います。


4.まとめ

宿題は学校の先生や親からするとやらないと心配になるかもしれませんが、



やることが負担になり、それが嫌で勉強が嫌いになることも良くないです。



ただ宿題をやるのではなく、この宿題は自分のレベルに合っているのか、やっていて興味を惹かれるか考えることが大切だと思います。



また、子どもが子どもとしていられる時期というのは大人が思っている以上に短いです。



今の子どもは、学校の宿題に加えて、塾や習い事などがあり意外と遊ぶ時間は少ないです。



外で時間を忘れて遊ぶことが遊んだり、みんなで熱中してゲームをしたりする子どもが子どもらしく過ごせる時間を作っておげるのも大人の役目なのかもしれません。



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