どうも夏目です。
前々回と前回時間の過ぎ方について書きました。
子どもと過ごす時間と大人が過ごす時間はなぜ違うのか?ー数学的な根拠を交えて考えて見ました - ナッツ ダイアリー〜その時々の時事や感情に任せて
時間の過ぎ方の違いから子どもと接してイライラしてしまう方へのちょっとしたアドバイス - ナッツ ダイアリー〜その時々の時事や感情に任せて
今回はそれらに関連して「どうして○○してくれないの?」について書きたいと思います。
子どもとのコミュニケーションだけでも大人でも良くあることだと思います。
実際私自身、子どもと接していてなぜこんな簡単なこともわからないのだろうと思うこともあります。
発達支援でかかわった子どもとの事例や生活の気づきからその原因と対策を立てていきたいと思います。
目次
1.興味がない
以前私はよく子どもに接する中で、「ロッカーに荷物をしまおう」言って、なかなか片付けてくれないことが多々ありました。
遊ぶことに興味がある子そっちに目が行くとなかなかしまいません。
そうロッカーにしまうことに興味がないからです。
興味がないことをいくら言って人は聞き耳を持ちません。
興味を引くためにどうすればいいのか?
この場合はメリット・デメリットを伝えるのが効果的です。
今回の例のメリット・デメリットは
「片づけておくと大事なものが取られないで済むよ」ということが一つのメリット・デメリットとして伝えられると思います。
子どもは意外と大人にとって些細なものが大事です。
木の枝、はっぱ、落書きした紙、段ボールの工作などなど
そういったものがなくなることは子どもにとって一大事です。
その防止策を伝える大人の助言は子どもにとって、価値があるので興味をひきやすいです。
それでも動かない場合は実際に行動に移すと効果的です。(ここでは大事なものを隠してみること)
経験することでちゃんとしまわなければならないと認識できるようになります。
ただし、実際になくなってしまうとパニックになってしまうこともあるので、子どもの性格を見てやりましょう。
2.具体的に話していない
よく片づけなどで「なんで片づけしてくれないの?」と私も言われたことがあります。
それで相手を怒らしてしまっていたこともありました。
そのときにふと思ったのが「どこをやればいいのか?」
それで一応やってみるのですが、また「まだ片付いてないの?」と言われます。
どこをやればいいのかわからない私は戸惑いました。
具体的な指示がないと人は動けません。ましてや子どもならなおさらです。
どうすればいいのか?
簡単です。
具体的に言えばいいんです。
例えば「片づけといて」というのを具体的にすると、
「洗濯物をタンスにしまっておいて」、「ごみはごみ箱に入れて」、「机の上をふいておいて」など一口に片づけと言っても考えるだけこれだけ細分化できます。
片づけといてで片づけないことを怒るのではなく、具体的にどこを片付けるのかを伝えることが大切です。
3.価値の基準が違う
お母さんが「勉強しなさい」といってもしない子どもがいます。
それに対し、子どもが「勉強しているよ」と怒って返してきます。
でも、お母さんから見たら勉強していません。
何が問題なのでしょうか?
それはお互いの価値観が違うからです。
お母さんは勉強を1日30分してほしいと思っていたとします。
でも子どもは10分でいいと考えていたとしたらどうでしょうか?
子ども側としてはやっていると思っているので、お母さんが言ってもやっている自分を否定されたら、イライラしてきます。そうすると、話が通用しません。
なので、子どもに歩みよって価値観をすり合わせていきましょう。
いきなり、30分は難しいので、10分なのであればあと5分増やしてみたらもっといいと思うよと提案してみるのもいいと思います。
4.ちゃんと言葉にして話していない
「なんでわかってくれないの?」と言われたことがあります。
しかし、これに対して私からすると「?」となることが以前ありました。
なぜなら何もそのことに対して話してもらったことがないからです。
目に見える状況や空気だけでこれやってよ的な雰囲気を出したところでわからない人にはわからないものです。
部屋が汚い状況があったとして、それがずっと放置されていており相手が片づけなくてイライラして、突然「どうして片づけてくれないの?」と云われても浮かぶのは「?」
「これ見て気づかないの?」と追及しても気づかない人には気づかないこともあります。
恋愛なんかはこれにあたると思います。
いろいろプレゼントして好意があることを自分で伝えていたとしても、相手に伝わっていないのであれば意味がありません。
大切なことは、言葉にして伝えることです。
回りくどいことをせず、きちんと言うべきことは言わないとわからないものはわからないので、何をしてほしいのか、どう思っているのかは言葉にして相手に言いましょう。
現在はラインなどの便利なツールもあるのでうまく使えば言いづらいことも楽に言えると思います。
5.まとめ
多くの人が自分のしてほしいことをしてくれないとき、自分は悪くなく相手が悪いと思いがちです。うまく伝わっていないときは自分伝え方で何が悪かったのかをきちんと分析して、相手の立場に立ったコミュニケーションをしていくことが大事なのかなと思います。
教師をしていた時に、「静かにして話を聞きましょう」と言ったことがありましたが、よくよく考えるとこれって自分勝手な言葉だったとつくづく思います。
子どもが聴きたいと思う気持ちにさせていなかった自分にも責任があるし、話し方もきちんと学んでいなかった気がします。
なかなか自分自身できていないこともあるので、これを機に今一度考えていきたいと思います。