どうもスベリスト夏目です!
歴史の内容を書くとやっぱり楽しさが増します^ ^
今までの歴史関係のブログ
そんな中で最近気がついたことがあります。
それは自分は歴史は好きだが、学校の歴史の授業になると面白さを感じなくなるのは何故だろうかと?
私自身中学校の社会科の教員をしていた時に、「社会は暗記ばかりで面白くない」「漢字が多すぎる」「何のために歴史覚えなきゃなんないの?」といった疑問を生徒からぶつけられたことがありました。
自分が面白いと感じたのになぜこの子たちには面白さが伝わらないんだろうか?
結局その疑問は解決しないまま教員の世界からは離れました。
しかし、社会人になってから勉強して行く内にある程度仮説を立てることはできました。
今回はその仮説について書いていきます。
ちなみにこの内容は7月16日に行われたサマーセミナーでもお話ししました。
目次
1.学校の歴史が面白くなくなる仕組み
歴史の授業を行う上で使うものは、
だいたい教科書、
資料集、
ノートです。
高校生になると古文書のような史料も使います。
そんな授業を受ける中で、多くの子どもが興味をなくすわけです。
なぜか?
先生は1年目や2年目であればまだまだ分からないことがありますが、
10年20年やっていればある程度は実力がついてきており、子どもが興味を引く授業をする能力が身についていてもおかしくないはずです。
それでも多くの日本人が日本のことを知らないということは教師が原因でないことは明らかです。
歴史に興味をなくす理由それは材料である教科書に原因があったからです。
2.歴史の教科書は〇〇がまったく揺さぶられない
歴史の教科書を見ていくと、よくこんな感じで書かれています。
尾張戦国大名であった織田信長は1560年に桶狭間の戦いで今川義元の大軍を破って勝ちました。
簡単に書くとこんな感じです。
読んでいてほとんどの人が「ふーん」としかならないです。
一部の歴史好きはおおーとなりますが。
なぜ面白さを感じないか?
「結果」しか伝えていないからです。
これをわかりやすく他のことで伝えると、
日本が2-1で勝ちました。
と中身を何も伝えずに結果だけを伝えているのと同じ感じです。
ドラマでは主人公のAとヒロインのBがめでたく結婚しました。
で、ってなるわけです。
人々は結果ではなく過程が知りたいのです。
なぜならそこで「感情」が揺さぶられるからです。
どんな思いがあったか、なぜそういったことをしたのかが必ずあるはずです。
それらを伝えずに結果だけを伝えても人々の心に残りません。
歴史の授業のことは忘れてもゲームや大河ドラマのことを覚えているのはそのためかなと思います。
3.自分を否定されているように感じる自虐史観
歴史の授業の中で日本が海外との関わりが増えてくる近現代史の歴史、とりわけ第二次世界大戦のところがすごく曖昧になっています。
その中で日本がアメリカに負けて、ポツダム宣言を受諾するところでは、
アジアの人々が戦争が終わって喜んでいるシーンが描かれています。
そこで思うわけです。
「日本は悪いことをしたんだ」と
しかし、当時の時代背景を考えると戦争をするのは国を守るために当たり前に行っていました。
戦争に良いものはないのです。
決めるのは戦争の勝者です。
そのため太平洋戦争の勝者であるアメリカにとって都合のいいように物事が決められてしまいました。
そこで行ったことは日本人が2度と立ち上がってアメリカに立ち向かうことの無いように心を折りました。
日本の正しい歴史を教えずに、アメリカにとって都合の良い歴史を教えるようになりました。
そこで生まれたのか自虐史観というものです。
どういうことか簡単に説明すると、日本の負の部分を強調し、正の部分を過小評価して日本を貶める歴史観のことです。
これによって日本のことを悪く思い、日本人である自分の価値が低いと思い込んでしまいやすくなってしまいます。
結果として日本人の自己肯定感はものすごく低くなっています。
授業を真面目に取り組めば取り組むほど、歴史に目を向けるのが嫌になってしまいます。
4.欧米の考え方がすごくて、日本は遅れている的な考え方
最近では世界の国々といろいろなことを比較しています。
例えば仕事でいえば、欧米の人の方が日本人より効率よくして仕事を休んでいる、スポーツは欧米の方が進んでいるといった具合に欧米の良い部分だけを日本と比較することが多いです。
しかし実際には欧米は従業員のストライキがよく発生したり、アメリカの野球選手のピッチャーは日本の選手よりも怪我をしていたりします。
欧米は日本よりは進んでいるとメディアのイメージがありますが、
日本の方が進んでいる部分はあります。(電車が時間通りに来るなど)
海外は日本よりいいと思っている人ほど海外に行ったことがなく、
実際に海外に行くと日本のいいところに気づけたりします。
歴史の授業でも、海外の方が歴史が長いと伝統があるといったことが言われがちですが、
世界で一番歴史の長い国は紛れもなく日本です。国が誕生して2673年たってます。
そういたことは書かれていません。
むしろ歴史の教科書でもコロンブスがアメリカ大陸を発見したといった欧米の人がすごいことをしたというようなか書かれ方をしています。
(実際には侵略してネイティブアメリカンをたくさん虐殺していますが)
海外の優れているところも紹介しつつ、日本の優れているところもしっかりと歴史の授業で伝えられるといいと思います。
5.まとめ
学校の歴史が面白くない原因は教科書です。
内容もぶつ切りにされた結果で流れが捉えにくくなっており、誰が何をどんな思いでしたのかといった感情に訴えかけるものもありません。
また、日本は悪いことをしたというようなことを書いて日本人としての自信をなくさせ、欧米がすごいと思わせる内容を書いて幻想を抱かせる。
日本凄い凄いと教科書に書けと言ってるのではありません。
ここは弱いけどここは日本も負けてないよねっていう記載の仕方がいいのかなと思います。
歴史を知らない国は滅ぶと云われています。
戦後からもう70年たち戦前の日本の教育を知っている人はどんどんいなくなっています。
今こそ日本人としての在り方を考える時なのではないでしょうか?
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